アルカリ可溶型増粘剤
各種ラテックス、エマルションの粘度調整に使用可能な、アルカリ可溶型増粘剤です。
アルカリ可溶型増粘剤
水系の接着剤や塗料などは、使用方法に合わせた粘度・粘性のコントロールが重要になります。例えば広い面を塗る時には粘度が低い方が塗り広げやすく、粘度が高すぎると作業性が悪くなり、仕上がりも悪くなります。 逆に垂直面や天井などに塗る時には、粘度が低いと液がタレてしまうため、高い粘度が必要となります。これらの用途に合わせた粘度・粘性に調整するのが、増粘剤の役割です。
<アルカリ可溶型増粘剤>
増粘剤には様々な種類がありますが、中部サイデンのアルカリ可溶型増粘剤は、アンモニア水等のアルカリ性物質を加えてpHを上げることでポリマー分子が水に溶解して膨潤し、粘度が上昇します。
この増粘剤をエマルションに添加すると、水溶性となったポリマーがエマルションの粒子表面に吸着し、絡み合うことによってエマルションを増粘します。
<会合型増粘剤>
会合型増粘剤は、ポリマー中に疎水性の強い会合基が導入されています。それによってポリマー鎖に疎水性の強い部分ができ、疎水性相互作用によって分子鎖の会合が起こります。
この会合効果により、通常の増粘剤にはない高い増粘性を発揮し、特有の粘性を示します。
アルカリ可溶型増粘剤の使用方法
各種ラテックス・エマルションを撹拌機等で撹拌しながら増粘剤を添加し、アルカリ性物質を添加してpHを7~9に調整することで粘度が上昇します。